Kubernetesと連携して、ベアメタル環境の運用に向けたコミュニティでの開発機能について発表します。コンプライアンス上の観点から、社外に持ち出せないサービスはオンプレで運用し、一部をクラウド上で運用するハイブリッド/マルチクラウド構成の利用をするお客様もいらっしゃると思います。そうした構成でオンプレ側でワークロードの大きな性能要求の高いアプリケーションを動作させるためには、ベアメタルでの運用が必要になります。metal3-ioコミュニティではこうした環境でのオペレーションコストを減らし、運用性の向上を目指した機能開発に取り組んでおります。本発表では、metal3-ioの概要からネットワークの分離やスケーラビリティといったのコミュニティの開発機能を紹介します。
運用性向上のためのベアメタルサーバ制御機能の紹介
概要
登壇者
古川勇志郎
富士通 ソフトウェアエンジニア @brave_f富士通のOSSコミュニティ協業開発チームリーダ。Openstackコミュニティで4年ほど活動を続けた後にCNCFでの活動に従事。現在はインフラ制御機能(metal3-io)、無停止保守機能、ログ強化機能の開発リーダーを務める。
宋 書坤
富士通富士通のOSSコミュニティ協業開発チームに所属。2019年にIstioの性能について社外発表を行い、CKA取得。CNCFへのコントリビューションを行いつつ、当社要件の標準化に従事。現在は、metal3-ioコミュニティにてKubernetesのAPIでベアメタルインフラを制御する機能開発を行っています。