ヤフー/ゼットラボのステートフルアプリケーションへの挑戦
Japanese
Dual Session
Sat, 13 Jun 2020 10:30:00 +0900
35m
概要
ヤフーではコンテナ技術に着目し、2018年よりインフラサービスとしてKubernetesをフレームワークとして活用した Kubernetes as a Serviceを開発し、自社データセンターにて運用している。2019年11月時点で、500以上のKubernetesクラスタを払い出し100以上の弊社Webサービスで利用されるインフラ基盤へと成長した。これまでは、Kubernetesで実行されているアプリケーションの多くは、データを持たないステートレスアプリケーションが主に利用していた。しかし、弊社が提供するWebサービスはステートレスアプリケーションだけでなく、データベースなどステートフルアプリケーションで構成されていることが多い。そのため、Webサービスの開発者からはKubernets上でステートフルアプリケーションも併せて実行したいとの要望が挙がっていた。そこで、2018年から検討・検証を開始し、2020年6月 にステートフルアプリケーションのサポートを開始予定である。
本講演では、ステートフルアプリケーションのサポートに向け、ステートフル環境で重要な役割を担うストレージ周りのシステム設計のポイントについて紹介する。さらに、Kubernetes上で稼働するステートフルアプリケーションとして、ヤフーのサービスのひとつであるディスプレイ広告(YDN)での事例を紹介する。
登壇者
坂下 幸徳
ゼットラボ株式会社
エンジニア
2003年に株式会社日立製作所 システム開発研究所に入社。主任研究員として運用管理・クラウド技術の研究開発に従事。2014年に米国シリコンバレーのHitachi America Ltd R&D/IT Platform Systems Labのラボ長に就任、同国で2017年まで活動。
2018年よりゼットラボ株式会社に移り、Kubernetesを中心とした運用管理・クラウド技術の研究開発に従事。また、2012年よりストレージの業界団体SNIA(Storage Networking Industry Association)でも活動。2013年にSNIA@米国のTechnical Working Groupを取りまとめるTechnical Councilに日本人初で就任し、ISO/ANSIの標準化にも貢献。 2019年現在はSNIA日本支部技術委員会副委員長、SNIA Technical Council Advisor (米国)としても活動中。
飯田 諒
ヤフー株式会社
エンジニア2015年にヤフー株式会社に入社。
広告配信やニュース記事向けの検索エンジンの開発・運用を経験し、2018年から現在まで広告配信プラットフォームの開発・運用に従事。
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